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| 流苑鉢について 有限会社グリーンノートが、流苑鉢の総代理店を引き受けてから、10年を過ぎました。縁あって500枚近いストックを引き受けたのがきっかけでした。 流苑氏と個人的な付き合いは、もう少し遡った昭和58年5月からです。 前々年の第一回大観展で、農林水産大臣賞を受賞した小品盆栽の黒松が、神戸のデパ−トで展示されることになりました。 私は京都で見た時のあの感激が、忘れられなくて出かけたのです。 月刊近代盆栽誌の記事で、流苑鉢の知識は得ていましたが、その会場の売店席で出逢ったのが初対面でした。 流苑氏の作陶に対する姿勢、盆栽に対する感性、盆栽鉢に対する思い入れ、その何れにも感じ入るものがありました。 なかでも盆栽鉢の作陶に対する姿勢には、私自身にも陶芸への思い入れもあって、深く心に響きました。 「盆栽は古さのあるものを尊ぶのだから、盆栽鉢も窯から出てすぐのものよりも、少し古さの出たものを使って欲しい。」自分の所で古さが出るのを待って、お客様に渡せると良いのだが、それが判っているのに今の自分には出来なくて悔しいと言う、流苑氏の言葉がひしひしと、伝わって来たのを今でも覚えています。 後になって、流苑氏のこの販売ポリシ−にそって、その手伝いをする様になるとは、これこそ運命的な出逢いだったのでしょう。 機会がある毎に引き受けていた流苑鉢も、現在は1500枚 ( 先の阪神淡路大震災で在庫の半分ほどが割れてしまったので ) を数える様になり、最初のころの鉢には、僅かながらも時代感も付いてきました。 泣Oリーンノートが、皆様へご紹介致します流苑鉢は、注文制作品を除けば、2年以上屋外の風雨に曝したものです。 流苑鉢は、全てが手作業で仕上げますので、 一枚一枚が微妙に異なります。 それは同じものが、二つと出来ないと言うことでも有ります。 流苑鉢の特長をインタ−ネット上で十分に、お伝えすることは出来ません。 このホ−ムペ−ジでは代表的なものがご覧頂けますが、出来ましたらお近くの盆栽園で、実物をお確めの上お求め下さい。 盆栽園では、盆樹との鉢合わせに付いてのアドバイスや、展示会出品の相談も受けられます。 また、私のプライベート・サイトから盆栽園の地図をリンクさせましたので、これをご参考にされて、お近くの盆栽園に、是非お立ち寄り下さい。 流苑鉢は、この10年で20% 価格を上げさせて頂きましたが、現在も制作は続けられております。 また、流苑鉢には、”グリ−ンノ−ト・流苑” のシ−ルを貼り、一枚毎に価格を明示しております。 盆栽鉢は、他の陶芸作品と異なり、盆樹との調和はもとより、使いこまれた時代感も鑑賞の対象となります。 先達たちが残した盆栽鉢には、得もいえぬ味わいがあります。 作家流苑も先達の作品を手元に置き、これらと比べられる様な盆栽鉢を目指して、制作にはげんでおります。 流苑鉢の一枚一枚が丁寧に使いこまれて、盆樹を引き立てる名脇役となることを、流苑氏や私は切に願っております。 話は変わりますが、あの時の黒松は3年前に縁があって、今は私の手元で維持管理しております。 関西の著名な愛好家が所有されていたものを、無理をいって分けて頂いた内の一本でした。 愛好家の棚へ納めて、月一度手入れに訪れている業者さんでさえも気づかず、私が樹形構想を考えて写真帳を繰るまで、誰一人として気が付きませんでした。 私の手元へ来てから大切な盆樹であることが判り、前蔵者には、申し訳ない気持もありますが、今では私にとって、流苑氏と出逢わせてくれた、 一番大切な記念樹 「銘:大和」 として大切にしております。 流苑鉢総代理店 有限会社 グリーンノート 代表 樋口 武 平成12年7月 |
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